【韓国技術研修 開催レポート】2024年3月26日「輪郭3点」
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美容外科の手術の中でも、特に高度な技術力と繊細な審美眼が求められる「輪郭3点」。この難易度の高い施術を、韓国の第一線で活躍する美容外科医から直接学ぶことができる貴重な研修が、2024年3月26日、韓国にあるARC整形外科で開催されました。
今回は、その研修に実際に参加した日本人ドクターたちの声を交えながら、当日の研修の様子をレポートします。
目次
本研修の講師紹介

クォン・スンボム代表院長
ARC美容整形外科
ソウル大学医学部を卒業後、オペラ整形外科で豊富な臨床経験を積み、現在はARC美容整形外科を開院し、相談から手術、治療、経過観察まで一貫して担当しています。
専門分野は輪郭形成術、切開リフト、豊胸手術であり、特に輪郭手術においては7,000件以上の実績を持っています。
患者一人ひとりの特徴を活かし、最適な手術方法を提案することで、自然な仕上がりを追求し、日本の患者向けに日本語での情報発信も行っており、YouTubeなどのプラットフォームで日本語の動画も公開しています。
当日のスケジュール
8:30 | 受付 |
11:00 | 座学 |
12:00 | ライブサージェリー |
13:00 | 昼食 |
17:00 | 修了証贈呈/記念撮影 |
韓国美容外科の現場で学ぶ意義
韓国は美容外科分野において、世界でもトップレベルの技術力と症例数を誇ります。特に輪郭形成分野では、独自の審美基準と高度な技術が発展しており、多くの患者が韓国に輪郭手術を受けに訪れるほどです。
その最前線で日々オペを行う韓国の美容外科医から、実際の執刀技術・症例の考え方・トラブルシューティングなど網羅的に、かつ直接学べる機会は、日本では得難いものです。
また今回の研修では、日本国内ではあまり導入されていない手術器具や、韓国美容外科のオペ環境を実際に目で見て、触れて、体感できることも大きな特徴でした。
例えば、器具の使用法や、術中の動線を最適化したオペ室の配置、器具の取り回し方に至るまで、国内のオペ環境とは異なる環境下でどのように効率よく、かつ安全にオペを進行させているのかを間近で学ぶことができました。
これにより、日本国内での自身のオペ環境を見直すきっかけとなり、無駄のない動き・器具の選び方・術野の確保の仕方など、日常の診療にすぐに取り入れられる具体的なヒントが得られたという声も多く聞かれました。
少人数制だからこそ実現した“個別指導”の濃さ
参加ドクターは日本全国から集まった、美容外科歴3年以上の医師が中心。それぞれが日頃のオペで抱える悩みや課題を明確に持って参加していました。
「どんな骨格の患者様でもデザイン時のラインの取り方を安定させたい」「術後の左右差をゼロに近づけたい」──
こうした悩みは、日本国内のセミナーでは“表面的なアドバイス”で終わってしまいがちです。
しかし今回の研修では、オペ前後に各参加者の課題をヒアリングし、講師ドクターが具体的な改善方法を提示。さらに、オペ中にも参加者一人ひとりが質問し、リアルタイムでアドバイスを受けることができました。
参加ドクターの声
「少人数制なので、他の参加者に気を遣わず、自分の課題をじっくり相談できたのが本当にありがたかったです。講師の先生が、私の課題点を聞いて“どこをどう直すべきか”具体的に指摘してくれ、すぐに明日からのオペに活かせる学びになりました。」
研修内容は美容外科として難易度の高い「輪郭3点」

骨切りのオペは、目や鼻などの美容外科手術に比べて施術を検討される患者様の数は決して多くはありません。しかしながら、専門的に行っているクリニック自体が限られているため、施術実績や症例数が一定数を超えると、患者様からの問い合わせが増えやすい傾向があります。
特に、輪郭形成手術は患者様一人ひとりの骨格や顔立ちに応じた高度なデザイン設計が求められるため、医師の技術力や経験が非常に重要になります。
今回の研修では、単に骨切り手術の基本を学ぶだけでなく、輪郭形成における個々の患者様に最適なデザインをどのように考え、どのようにオペへ反映させるかといった、実践的な内容に重点を置きました。
特に、Vライン形成については、どのような患者様に適しているのか、また顎先や顔全体のバランスを考慮しながら手術を進める方法について詳細に学ぶ機会となりました。
日本語通訳が常に帯同、オペ中の質疑応答も活発
「韓国の技術は学びたいが、言葉の壁が心配…」という声は、これまで多くの日本の美容外科医から聞かれてきました。
韓国技術研修では、その懸念を払拭するために終日、プロの日本語通訳が帯同。医療用語にも精通した通訳者が、講師ドクターと参加者の間に立ち、オペ中の細かな手技や判断理由までも、リアルタイムで通訳していただきました。
これにより、参加者は単に“見て学ぶ”のではなく、その場で疑問をぶつけ、即座に回答を得られる環境が整っていました。
参加ドクターの声
「今まで海外のオペ見学では、細かなニュアンスが分からず、“なんとなく見て終わる”ことが多かったのですが、今回は通訳の方が常に横にいてくださったおかげで、オペ中も遠慮なく質問できました。『なぜ今そのラインで骨を切ったのか』など、判断基準をその都度確認できたのが最大の収穫です。」
終了後には修了証と記念撮影
研修終了後、参加者全員に研修修了証が授与されました。
この修了証は、自院の公式サイトやSNSでも発信可能であり、参加者が自身のブランディングや集客の一助としての活用も可能です。
修了証授与後は、講師ドクター・参加者全員で記念撮影を行い、和やかな雰囲気の中で研修は幕を閉じました。
参加ドクターの声
「これまで国内の講習会では得られなかった、リアルな現場の空気・技術・考え方を体感でき、帰国後すぐに実践できる内容でした。修了証という“学びの証”が形として残ったことも、今後の患者様への信頼獲得に繋がると感じています。」
美容外科医としてのアップデートのために
日々診療に携わる中で、技術の向上と知識のアップデートは欠かせないものです。特に、美容外科の分野は常に進化を遂げており、新しい手法や技術が次々と登場しています。
そのため、国内の研修や症例研究にとどまらず、海外での医療技術研修を受けることで、世界基準に即した最新の技術を学び、より高度な施術を提供することが可能になります。
海外研修では、各国のトップクラスの美容外科医から直接指導を受けることができ、実際の症例をもとにした実践的な学習が可能です。特に、韓国をはじめとする美容外科先進国では、目・鼻・輪郭・リフトアップといった施術に関する最先端の技術が日々進化しており、これらを実際に学び、習得することは臨床の現場で大きな強みとなります。
また、世界中の医師と交流し、異なる視点からのアプローチを学ぶことで、自身の技術や知識の幅を広げる機会にもなります。
美医転科では、こうした海外研修をよりスムーズに受講いただけるよう、経験豊富な医療通訳が全ての工程に同席し、言葉の壁を感じることなく研修に集中できる環境を提供しております。
講義の内容や手術の細かな技術に関しても、専門知識を持った通訳者が正確に伝達いたしますので、安心して受講いただけます。
今回の研修を終えて──“技術習得”のその先へ
今回の輪郭3点の研修は、単なる手技の習得だけでなく、“美容外科医としての在り方”を改めて見つめ直す場でもありました。
「もっと患者様に満足してもらうために、自分に何が足りないのか」「どんな美的基準を持ってオペに臨むべきか」──
参加者一人ひとりが、日頃の診療ではなかなか立ち止まれない“原点”に立ち返り、具体的な技術と、確かな自信を持ち帰ることができました。
さらに、韓国の先進的なオペ環境・器具活用法を体感したことで、自身の診療環境をより良くアップデートするヒントも得られたのではないでしょうか。
今後も、技術研鑽を続ける全てのドクターにとって、韓国現地でのこのような実践的かつ少人数制の研修は、かけがえのない学びの場となるでしょう。
今後の韓国技術研修のお問合せについて
下記いずれかの方法でご連絡ください。
また、韓国技術研修は事前に参加される先生のご希望をヒアリングし、可能な範囲で研修内容をカスタマイズすることも可能です。
ご希望の研修科目や開催日時など、お気軽にお問い合わせください。
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