美容外科医に必要なスキルはバズ力?

最近、美容医療や整形手術の分野では、技術の質だけでなく、SNSやインフルエンサーの影響力が大きくなっていることが注目されています。美容外科医の中には、手術の腕や経験よりも、SNSでの発信力や人気が成功に大きく影響するケースも増えているようです。

具体的には、以下のような現象が見られます

  • SNSでの発信が重要視される 美容外科医は、自身の施術結果をInstagramやTikTokなどで発信し、フォロワーを増やすことで、集客を行っています。患者も手術結果の写真や動画を確認できるため、SNSが施術の「証拠」として機能しています。                                              

 

  • インフルエンサーの紹介が集客を左右 美容クリニックがインフルエンサーを施術して、彼らがSNSで結果を報告することで、集客が大きく向上することがあります。インフルエンサーのリアルな口コミが、他の潜在的な患者に大きな影響を与えるためです。

 

  • 美容外科医のブランド力の形成 技術力が高くてもSNSでの発信をしない場合、他のSNSで活躍する医師に比べて見劣りすることがあり、患者が集まりにくくなることもあります。逆に、SNSでの影響力が高い医師は、ブランド力が強化され、患者がSNSを通じて積極的に来院する傾向があります。

 

  • 過度な広告や誇張された結果のリスク ただし、SNSでの競争が激化する一方で、誇張された施術結果や過度な広告も増加しており、これがトラブルや誤解を招くケースもあります。患者はSNSでの発信を鵜呑みにせず、実際の技術力や信頼性も確認することが求められます。 

 

 

美容医療においては、技術力ももちろん重要ですが、SNSでの発信やマーケティング戦略が非常に強く影響している時代となっているようです。

美容整形業界では、SNSやインターネットで「バズる」ために、症例写真が悪用されるケースが増えているという懸念があります。この現象にはいくつかの問題点があり、患者や業界全体に悪影響を及ぼす可能性があります。

  

1. 誇張されたビフォーアフター写真

一部のクリニックや美容外科医は、よりインパクトのある投稿を作成するために、ビフォーアフターの症例写真を過度に加工したり、誇張したりすることがあります。フィルターや編集ツールを使用して、実際の効果よりも大きく見せることで、潜在的な患者に対して期待値を高めようとする意図がありますが、これが誤解や不信感につながることもあります。

 

2. 無断使用された患者の写真

クリニックや医師が、患者の同意を得ずに施術後の写真をSNSに投稿するケースもあります。患者は自分の写真が公開されることを予期していなかったり、配信されている事実を知らされていないなど、プライバシーの侵害や法的問題に発展することがあります。

 

3. バズを狙った極端な手術事例

「バズ」を狙うために、極端な変化を伴う症例を取り上げることがあります。これは、劇的なビフォーアフターを見せることでSNS上で話題になることを目的としており、特に有名なインフルエンサーやモデルが手術を受けた場合、その効果が大きくなります。しかし、このような極端な事例は、一般の患者にとっては非現実的であり、過度な期待を抱かせるリスクがあります。酷い企画になると搾取した脂肪をニコチャンマークに見立てたりモラルが破綻しているクリニックも散見します。

 

4. 症例写真の捏造や他院からの流用

中には、他の医療機関や医師が施術した症例写真を無断で使用し、自院の成果として宣伝する不正行為も報告されています。こうした行為は、信用の問題を引き起こし、患者に対しても誤解を与えます。また、劣悪な技術を持つクリニックが自分たちの技術力を偽っている場合、患者は期待した結果が得られず、不満やトラブルが生じる可能性が高まります。

 

5. 心理的プレッシャーと不安感の増幅

SNS上の「完璧な外見」や「劇的な変化」を強調する症例写真は、他のユーザーに対しても「こうでなければならない」というプレッシャーを与える可能性があります。これにより、自己肯定感が低下し、不必要な美容整形を求める心理的プレッシャーを増幅させることも考えられます。外見至上主義を植え付けるような美容クリニックの広告もあらゆる場面で遭遇します。

 

対策と考慮点

  • 患者の同意の取得と情報管理: 症例写真を使用する際には、事前に患者の明確な同意を得ることが重要です。また、適切にプライバシーが保護されていることを確認する必要があります。
  • 誇張表現の抑制: 現実的な施術結果を見せ、過度な期待を抱かせないようにすることが、信頼関係を築くために重要です。
  • SNSの規制強化: 美容医療に関連するSNSの規制を強化し、誤解を与えるような投稿を減らす取り組みも進める必要があります。

SNSの影響力は強い一方で、誤った情報や写真の悪用が広まると、患者にとってリスクとなり得るため、正確な情報提供が不可欠です。

 

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