【韓国技術研修 開催レポート】2024年10月23日「肋軟骨を使用した鼻オペ」
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目次
本研修の講師紹介

イ・ジュチョル代表院長
代表院長の一人であるイ・ジュチョル医師は、形成外科専門医として豊富な経験をお持ちの先生です。1対1のオーダーメイド治療を通じて、患者の状態を正確に把握し、最適な治療を提供することを心掛けています。
- 元大学病院形成外科臨床教授
- 元CHIU形成外科院長
- 大韓形成外科学会終身会員
- 大韓美容形成外科学会正会員
- 大韓頭蓋顎顔面学会正会員
- 大韓眼形成学会正会員
- 大韓鼻形成学会正会員
- 米国形成外科学会(ASPS)国際会員
シュガー整形外科について
シュガー整形外科は目と鼻の施術を専門としており、患者一人ひとりに合わせたオーダーメイドの治療を提供しています。
手術室にCCTVを設置し、シャドードクターの防止や安全な手術環境の提供に努めています。カウンセリングからアフターケアまで、執刀医が一貫して担当しております。
さらに、日本人スタッフが常駐しており、カウンセリングや手術前後の通訳、薬局での薬の説明など、言語面でのサポートも充実しています。オンラインでの相談の他、日本での相談会も開催しておられます。
当日のスケジュール
9:00 | 受付 |
9:15 | 座学 |
10:00 | ライブサージェリー(肋軟骨採取) |
11:00 | 昼食 |
12:30 | ライブサージェリー(鼻形成) |
15:30 | 質疑応答 |
16:00 | 修了証贈呈/記念撮影 |
美容外科医同士の“真剣な学びの場”がここに
今回の研修は、韓国にあるシュガー美容外科で行われ、日本全国から美容外科医を中心に、4名の医師が参加しました。
本研修の魅力は、単なる見学ではなく、同じ志を持つ美容外科医同士が「実際のオペ現場で」「リアルタイムで」「本音で」意見交換できる点にあります。
韓国国内でも多数の鼻形成術を手がける経験豊富な講師の先生からその技術力だけでなく、患者へのカウンセリング法や術後フォローの考え方まで惜しみなく共有していただきました。
参加者同士も、研修開始直後から「日々の診療で感じている悩み」「手技でのつまずき」「術後トラブルの対応」など、活発な情報交換を行い、同じ課題に向き合う者同士の交流が生まれる場となりました。
日本語通訳が常駐、言葉の壁なくリアルタイムで質問・相談
海外での研修でありがちな「言語の壁」。
韓国技術研修では、美容医療に精通したプロの日本語通訳が常に同行し、講師ドクターの講義内容・質疑応答はすべて日本語に訳されました。
特にオペ見学中には、参加ドクターの質問に対し、その場で手技の意図や細かな工夫を即座に解説。
「どうしてこのタイミングで軟骨を削るのか」「肋軟骨の湾曲をどう矯正するのか」「癒着防止のためにどんな工夫をしているのか」といった、実際の手術でしか得られない“生きた知識”をリアルタイムで吸収することができました。
少人数制だからこそ実現した「個別課題へのフィードバック」

今回の研修は、4名の少人数制。
この規模だからこそ、座学パートでは参加ドクター一人ひとりの悩みや課題に講師がじっくり耳を傾け、具体的なアドバイスを行うことができました。
ある参加者は、「日本では耳介軟骨や鼻中隔軟骨を用いた鼻形成の経験はあるが、肋軟骨は未経験」とに講師に相談していました。
それに対し、日本と韓国での手技の違いや、肋軟骨特有のリスクへの対応方法を、座学+オペ見学の両方で徹底解説している様子も見受けられました。
また、参加者の希望に応じて、韓国クリニックのオペ環境・器械配置・スタッフワークまで細かく解説するなど、単なる技術習得だけでなく、クリニック運営のヒントも得られる実践的なプログラムとなりました。
韓国美容外科の“本場”のオペ環境を体感

今回の研修で、多くの参加ドクターが驚いたのは、韓国の美容外科における手術環境の整備状況と、現場スタッフ全員のプロフェッショナル意識でした。
まず目を引いたのが、手術室の清潔感と機能性。
韓国では、美容医療の自由診療市場がすでに日本以上に成熟しており、患者様の安全と快適性を最優先に設計された最新設備が整っていました。
手術室内は無駄なものが一切置かれておらず、必要な器具や材料はすべて定位置に配置。
肋軟骨の採取から移植、縫合に至るまで、一連のオペ工程ごとに器具トレーが分けられ、スタッフが術者の動きに合わせて瞬時に器具を手渡す流れが徹底されていました。
研修内容は肋軟骨を使用した鼻オペ

自家組織を使用した鼻オペの研修は、オペ1回あたりの工程が多いため、幅広い手技を学ぶことができる貴重な機会です。特に、肋軟骨を使用した鼻形成術では、単に軟骨を移植するだけでなく、適切な形状に加工する技術が求められます。
ライブサージェリー(肋軟骨採取)
午前中は肋軟骨の採取が行われ、軟骨を採取する際の切開位置の選定、出血を最小限に抑える方法、適切な量の確保などについて詳しく解説されました。
また、採取後の軟骨の加工では、どのように削ると形が整いやすいか、どの部分をどのように活用するのが適切かといった具体的な技術が共有され、受講者にとって非常に実践的な学びとなりました。
ライブサージェリー(鼻形成)
午後からの鼻オペでは、移植する軟骨の形状を患者の希望に応じて調整する方法や、日本人の患者から特に要望の多いデザインについても説明がありました。特に、鼻先の高さやシャープさを強調するデザイン、自然な仕上がりになるような軟骨の配置などが詳しく解説されました。
実際に執刀医がどのような判断を下しながら軟骨を配置しているのか、また修正手術で多く求められる形状についても知ることができたため、受講者にとっては実際の診療に役立つ貴重な知見となりました。
さらに、今回の研修では、日本人患者に多い希望の形状や修正手術のトレンドについても議論が交わされました。
受講者からは「実際に日本の患者様が好むデザインや、修正手術で求められる形を詳しく聞くことができたのが非常に参考になった」という声もあり、単なる技術習得にとどまらず、より実践的な知識を深める機会となりました。
医療機器の買い付け
今回は、ご参加の先生方のご要望に合わせて、研修の前日に医療機器の買い付けをご案内いたしました。美容外科クリニックが立ち並ぶ江南エリアある医療機器の卸売専門店で、ハサミ類や縫合用の糸、パッキングといった消耗品から、電動ベッドなどの大型機器まで、幅広い商品を取り扱っています。店頭で購入した商品は、その場でお持ち帰りいただくことも可能なため、研修後すぐに現場で活用できるというメリットもあります。
買い付け時の言語面についても安心していただけるよう、当日は医療通訳者が同行し、店舗スタッフとのやり取りをサポートいたしました。お店の方は英語や韓国語での対応が可能ですが、専門的な医療機器の説明や、より細かい仕様など正確なコミュニケーションが求められる場面での通訳を行うことで、スムーズに商品選びいただけるよう務めております。

今回の買い付けに参加された先生方からも、「品揃えが豊富で欲しいものがすぐに見つかった」「現地の価格で購入できてよかった」「日本語で細かく確認できたので安心して買い物ができた」などのご感想をいただきました。
参加された先生方の声
研修後、参加者からは多数の感想が寄せられました。
「肋軟骨を用いた鼻形成は“リスクが高い”というイメージが先行していましたが、講師の細かい工夫や考え方を知ることで、不安が払拭されました。」
「日本語通訳が常にいて、質問がすぐにできる環境は本当にありがたかった。オペ中に“こうしたほうがきれいに仕上がる”というポイントをその場で教えてもらえたのが大きな学び。」
「講師のドクターと、参加者同士の距離が近く、日々の診療で抱える課題やキャリアについても率直に話せたことが収穫でした。」
修了証と記念撮影──“学びの証”を自信とブランディングに

研修終了後には、講師ドクターより公式の修了証が授与されました。
また、講師・参加ドクター全員での記念撮影も実施。
この修了証は、韓国第一線の美容外科医から直接指導を受けた証であり、今後のキャリア・ブランディングにおいても説得力のある実績となります。
参加ドクターからは、
「帰国後、患者様へのカウンセリング時に“韓国で専門技術を学んだ”と言えることが自信につながった」
という声も多く聞かれました。
最後に ── 韓国本場で学ぶ価値
日本でも美容医療は年々ニーズが高まっていますが、韓国はその数歩先を走り続ける存在です。
今回の研修では、技術・知識・環境・考え方のすべてを、本場で直に学び取ることができました。
特に、肋軟骨を使用した鼻形成術という高難度の手技において、
リスクを最小限に抑え、最大限に美しい仕上がりを実現するための“リアル”な工夫は、机上の知識や動画では決して得られない、貴重な経験となりました。
今後もこうした研修機会を通じて、日本の美容外科業界の技術力向上と患者様満足度の向上に貢献してまいります。
今後の韓国技術研修のお問合せについて
下記いずれかの方法でご連絡ください。
また、韓国技術研修は事前に参加される先生のご希望をヒアリングし、可能な範囲で研修内容をカスタマイズすることも可能です。
ご希望の研修科目や開催日時など、お気軽にお問い合わせください。
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